キャッシュフローの見方
キャッシュフローとは、日本語で「お金の流れ」の意味です。
この項目はすべて同時に説明した方が分かり易いと思ったので、一つのページにまとめました^^
企業は株主から得たお金を使って営業活動を行ったり、投資をしたりして利益を生み出します。
もちろん会社に現金がどれくらい残っているのかも公表され、四季報に掲載されています。
企業のお金の動きを知ることで、経営が上手く行ってるのかどうかを知る目安にもなるので、この項目もしっかり押さえておきましょう。
キャッシュフローの見方と言うと、一般的には決算短信などで良く見受ける「キャッシュフロー計算書」のことを指すわけですが、当サイトでは会社四季報に表示されている「キャッシュフロー」の項目の見方を解説するだけにとどめておきます。

この画像は、08-12-15更新の会社四季報、証券コード7203トヨタ自動車のキャッシュフロー部分です。数字の単位は億円となっています。
営業キャッシュフローとは
それでは部分別の解説に移りたいと思いますが、営業CFと言われてピンと来ない人はいますか?「CF」はキャッシュフローの略です。
ファンダメンタルズを勉強して行く上で、これからもCFはよく見かけることになると思うので覚えておきましょう。
営業キャッシュフローとは、商品もしくはサービスの販売、つまり営業活動によって得たお金のことです。
もう少し詳しく説明すると収入と支出の差額です。
一般には本業によって得た金額ということになり、営業キャッシュフローがマイナスの場合はメインとする業務で赤字ということになってしまうので注意が必要、当然ながら値はプラスの方が良いです。
カッコ内の数字は前年度の営業キャッシュフローを表しています。
これらのことからトヨタ自動車の営業CFは2兆9816億円、前年度は3兆2381億円であることがわかりますね。
投資キャッシュフローとは
投資CFは、トヨタの場合自動車製造機械や工場などの固定資産の購入になる設備投資や、他の企業への株式投資などを行う有価証券への投資などで得た利益や損失を表しています。
企業が利益を生み出すために投資は欠かせないものである為、本来投資キャッシュフローはマイナスであることが望ましいとされています。
工場や店舗などを買ったらマイナスですよね。
逆にそれらを売却した場合、投資キャッシュフローはプラスになります。
また、株主や債権者に自由に分配できるお金であることから、営業CFと投資CFの合計をフリーキャッシュフローと言います。
営業CF + 投資CF = フリーキャッシュフロー
実はこのフリーキャッシュフローが結構重要です。
何故なら企業が成長し続ける為には投資を行わなくてはなりませんから、上にも述べたように投資キャッシュフローはマイナスである場合が多いです。
そこで、営業キャッシュフローで得た利益を投資に回した上でも利益は出るのか?
ということを考える必要が出てきます。
営業利益だけに目を奪われることなく、フリーキャッシュフローこそが本当の利益であると覚えておきましょう。
財務キャッシュフローとは
「財務活動によるキャッシュフロー」などと言われることもありますが、これは銀行などから借り入れたお金や返済した分であったり、社債等による増資や償還によるお金の動きを表したものです。
銀行から融資を受けた時はその分お金が増えるので財務キャッシュフローはプラスになり、それらを3年かけて返済する場合、以後3年間その分は返さなければなりませんのでマイナスになります。
(もちろん新たに借入を行った場合、新規借り入れ分 − 返済分 となるので財務CFは黒字、つまりプラスになります。
冒頭でも言いましたが、キャッシュフローはお金の流れですので、新たに借り入れた分と返済した分、トータルでどれだけお金の出入りがあったかということですね。)
財務キャッシュフローの本来の目的は、足りない分を補うことです。
先ほど、フリーキャッシュフローこそが本当の利益であるということを説明しましたが、四季報を見てみると、投資CFがマイナスの企業のほとんどがフリーキャッシュフローがマイナスになっていることに気が付くと思います。
例として挙げているトヨタ自動車の四季報でフリーキャッシュフローを調べてみましょう。
29,816億円(営業CF) + -38,748億円(投資CF) = -8932億円(フリーCF)
自らが生み出した本当の利益だけでは会社を成長させ続け、企業を存続させていくことが難しい、よって銀行などからお金を借り入れようということです。
例に挙げたトヨタ自動車は日本を代表する優良企業の一つですし、決してフリーキャッシュフローがマイナスで借入を行っている企業が悪いというわけではありませんが、中には証券コード7751キヤノンや7974任天堂のように、自らの儲けですべてをまかなえる、フリーキャッシュフローがプラスの企業も存在します。(08年12月15日時点)
これらの企業は当然ながら今まで借り入れていたお金を返済したり株主に還元することになり、返済に充てられた分、財務キャッシュフローはマイナスになります。
現金等
四季報における現金等は「現金と現金同等物の増減」と言われることがあります。
これまでに説明した3つのキャッシュフローを経た上で企業に残る現金と、現金並に価値のあるモノの価値がここに表される金額です。
現金並に価値のあるモノ(現金同等物)は、3ヶ月以内に確実に流動化でき、すぐに換金可能であることと、価値がほとんど変動変動しない商品に限定されていますので、あまり深くは考えず単純に「現金」と見て良いでしょう。
例えば、当座預金・普通預金・定期預金などが現金同等物にあたりますが、3ヶ月以上の定期預金などの場合、四季報の現金には含まれない為、貸借対照表の「現金及び預金」の項目には大量の現金があるにもかかわらず、会社四季報上では少しの現金しか表示されていないというキャッシュリッチな金の卵的な会社も存在します。
※会社四季報のデータは08年12月15日に更新されたものを使用しています。
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